岡山のトラム

岡山のトラム
城下停留所付近(2002/06/08)

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 岡山市は人口70万人を超える中国地方第2の都市です。東海道・山陽新幹線によって東京、名古屋、京都、大阪、広島、福岡と直結されるうえ、山陰・四国方面への分岐駅となっており、西日本屈指の交通の要衝です。岡山の名所は別名烏城の名で知られる岡山城と、日本三名園に数えられる後楽園があります。岡山の有名人と言えば桃太郎。桃から生まれ、吉備団子で犬、猿、雉を家来にして鬼ヶ島に鬼退治に行きました。以来、桃は岡山の名産物になりました。
 岡山の路面電車は私鉄の岡山電気軌道によって運営されています。営業キロは4.7kmと日本で一番短い路面電車で、二系統の路線があります。短いながらも、大都市岡山の都心を走っているだけあって乗降客は多く、経営はおおむね黒字基調です。運賃も、140円(短距離は100円)と安くなっています。
 現在、岡山駅前から市役所までの2kmの新線建設の計画が岡山市を中心に進んでいます。地元の市民団体、RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)からは、路面電車環状線構想が出されています。またJR西日本からは、岡山駅を起点とするJR線の一部を路面電車化のうえ市内線との直通を行う提案がなされています。
 2002年には新型の低床車が導入されました。この新型車はRACDAから導入が提言されていたもので、RACDAは新車導入のための募金を募りました。新型電車のデザインを担当したのが、JR九州の特急列車のデザインで知られる水戸岡鋭治氏が担当しました。氏が担当した特急列車は、いろいろな賞を受賞しています。水戸岡氏はRACDAの活動の趣旨に感銘し、新型路面電車のデザインをボランティアで引き受けました。新型電車の導入には、国、県、岡山市の補助金を受けることになりました。RACDAが集めた募金は岡山市に寄付され、岡山電気軌道への補助金に充てられることになりました。
 かくしてデビューした新型低床車は岡山にちなみ、MOMOと命名されました。MOMOの導入によって、市民はトラムの役割を見直しつつあります。MOMOのデビューにより、トラムの延伸への議論の活発化が期待されます。



基本データ
路線名 岡山電気軌道(おかでん)
開業年 1912
系統数 2
路線延長 4.7 km
停留所数 15
軌間 1067mm*
架線電圧 600V D.C.
車両数 20両+1編成


1,岡山のトラム路線
2,岡山のトラム・フォトアルバム
その1 その2 その3
3,新型トラム、MOMOと市民運動



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2003年10月22日 作成
2004年2月26日 加筆
2004年3月21日 アルバム構成変更

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